2025/06/08 日記

・3:40頃にすっきりと目覚めたのでデスクに向かう。いくつか進めてるプロジェクトのコンセプトを具体化する作業。

・BRUTUS『居住空間学』のなかで最も気になったのが豊嶋秀樹さんの家。北海道・真狩村に建てた家はインフラがひけない土地だったため、自ずとオフグリッド。人の関係性も資材も含めて「そこにあるものでつくる」がテーマ。

・豊嶋さんのインタビュー記事にて。タイパ、コスパ、ならぬエクパ(エクスペリエンスパフォーマンス)との造語がでてきて、むちゃくちゃいいなと思った。以下抜粋。

「家を作った次の年にほぼひとりで納屋を作ったんやけど、その時に気づいたのが、とにかくめっちゃ時間がかかるんよ。『タイパ(タイム・パフォーマンス)』はめちゃくちゃ悪いし、作業にかかっている期間は自分の仕事もあんまりせずにやってるから『コスパ(コスト・パフォーマンス)』も良くない。でも、その代わりに『エクパ』がめちゃくちゃ高いんよね。『エクパ』っていうのは『エクスペリエンス・パフォーマンス』のことね。俺の造語。タイパやコスパを優先するとお金をかけずに手軽に苦労なくできるかもしれないけど、その分、経験がどんどん削られていく。でも、エクパを重視すると、大変だし、逆にお金もかかるかもしれないけど、めっちゃ経験値が上がる。この家はまさにエクパの塊やね。テレマークスキーも一緒で、最初は道具を揃えるのにお金かかるし、上手くなるのに時間もかかる。でも、その過程で得られるものが大きい。今の暮らしも同じで、めちゃくちゃ大変なことも多いけど、そこをどうやって乗り越えるかっていう経験が、めっちゃ面白いし学ぶことが多い。だから、エクパを重視した生き方って、結局、人生を豊かにするんちゃうかなって思ってる」

#5 豊嶋秀樹 (山と道HLCプロジェクトディレクター) | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING

・午前中は子どもたちをことみさんが連れ出してくれたので、撮影仕事の現像をまとめてできた。

・午後はいいかね幼稚園で古材の整理を1時間ほど。卓上丸ノコも設置。古いスピーカーとアンプに、AUX用の端子を繋ぐとしっかり音がなって、もうこれでだいぶ空間として成立しそうなほどだった。